ImoZ-Blog

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🛷 AI時代の雇用形態を考える

一旦メモ。

多分これから先、正社員という単語は少しずつ過去のものになっていくと思います。

それはなぜか?

企業という枠組みがぼやける

AIの登場でエンジニアだけでなく様々なホワイトカラー業務が効率化/淘汰される可能性が出てきているのは既知の事実ですが、私は仕事そのものが無くなるとは思っていません。無くなるのは「作業」です。

ここまでAIが発達しても、作業と作業を繋ぎ合わせて仕事にするのは人間の役目です。

となると、

特定の企業に「時間を預けて作業をこなす」という従来の正社員の契約形態は、企業にとっても個人にとっても、非常に合理的ではないものになっていくはずです。

理由はシンプルで、「作業」はAIがやり、「仕事(ディレクションや編集)」は人間がやるという分担が進むと、一人の人間が生み出せる付加価値のレバレッジが劇的に効くようになるからです。

これまでは、1つのプロジェクトを動かすのに「企画1人+実働部隊5人」が必要でした。だからこそ、企業は「実働部隊」を正社員として囲い込み、安定したリソースを確保する必要がありました。

しかし、これからは「企画1人+AI」で同じ、あるいはそれ以上の成果が出せてしまいます。

こうなると、優秀な「つなぎ合わせる人(仕事をする人)」を、週5日・フルタイムで一社に縛り付けておく意味が薄れてきます。

  • 企業側: 「作業」要員としての正社員を抱える固定費リスクを負いたくない。必要なのは、プロジェクト単位で「仕事」を完遂できるプロフェッショナルだけ。
  • 個人側: AIという強力な武器を持てば、一社に依存せずとも、複数のプロジェクトを同時並行で回す(=複数の会社と契約する)方が、収入も安定性も高まる。

結果として、企業と個人の関係は「雇用」という主従関係から、プロジェクトごとの「提携」や「契約」に近いフラットなものへと移行していくでしょう。

「個」が企業化していく未来

冒頭で「企業という枠組みがぼやける」と書きましたが、これは言い換えれば「個人が企業のようなパワーを持ち始める」ということです。

AIを作業員として雇った「一人社長」のような個人が、流動的に企業とくっついたり離れたりしながら価値を提供する。そんな働き方がスタンダードになれば、福利厚生や終身雇用をパッケージにした「正社員」という言葉は、役割を終えて過去の遺物になっていくのかもしれません。

これからの時代、安定を作るのは会社の看板ではなく、「AIという作業員を使いこなし、バラバラの要素を『仕事』として組み上げる編集能力」そのものだと言えそうです。