AIが進化し過ぎてよもや人間の専門家を超えかけている、もしくは既に超越している分野もあるという状態らしいです。
他人事のように言ってはいるものの私の本業/副業にも多大な影響が出始めています。
これまでは何らかの知識を「持っている」「知っている」だけではどうにもならない、ということが殆どでした。
例えば、Pythonというプログラミング言語の存在を知っていても、いざ書けるかとなると話は別、だったわけですが、
これから先はどんなに知識が断片的であろうと、もはや単語だけであろうと、「知っている」という事実さえあれば如何様にでもなる、という時代が間違いなくやってくると思います。
上記の例で言えば、統計分析に関するタスクを渡された時、書けようが書けまいが「Python」の存在を知っていれば、「このタスクPythonで処理できない?」とAIに聞くことができます。
知は力なり。
エンジニアリングの分野で例を出してしまったので、知識を「深める」ことの重要性を記載しないとどこかから矢が飛んできそうではあります。とはいえ、です。
https://syu-m-5151.hatenablog.com/entry/2025/02/04/203205
今IT関連業界では、上記に詳しい「理解の伴わない実装力」についての課題がいよいよ浮き彫りになってきています。
私自身この問題にぶち当たっていますし葛藤もありますが、この流れは誰にも止められないと思います。
もし止められるとするなら「エンジニアが強い組織」。
※ここで言う「強い」とは、アルゴリズムを理解しており実装力がある、ロジカルである、というような所謂エンジニアとしての一面ではなく「政治的影響力がある」を指します。
社内政治に積極的に絡むことができる立場でエンジニアリング/チームビルディングができるなら、「理解の伴わない実装力」の問題と対等に戦えると思います。
しかしながら、「とりあえず動いた」で先に進む話が山ほどある現状を鑑みるに、ほとんどはこの問題と共存していくことになるんじゃないかなと思います。
プロダクトベース・ソースコードベースで認証・セキュリティ周りに強みを持つエンジニアは今後、もしかすると今の報酬の倍くらいは狙える可能性があります。
何故なら生成AIが出力するコードに対して、本当の意味でチェックが必要になるのは「セキュリティ」だからです。
ぶっちゃけ他の処理なんてのはガチガチのウォーターフォールでもない限り運用に乗せた上で出てきた問題があれば修正しましょうというレベルの話です。正味、処理速度とかに数秒違いが出ようが客からすれば誤差です。だがセキュリティお前はダメだ。ローンチしたサービスにハナからセキュリティホールがありましたなんてのは対顧客対企業における信頼関係を根幹から揺るがすレベルの問題に発展します。容易に。
Supabase等認証セキュリティを肩代わりしてくれるBaaSなりSaaSも続々出てくるでしょう。これの使いどころやそれぞれの強みを理解しているプリセールス、営業も絶対に報酬を増やせると思います。
バグやミスの無い綺麗なコードはもちろん重要です。しかし、顧客がそれと同じ温度感で捉えていてくれているかは別の話。
処理1つの実装に数週間かかると見積もっても、「もっと早くできないの?」「AI使えばいいじゃん」こんなことを平然と言ってきます。この流れは間違いなく加速しますし、ある意味で最もAIの恩恵を受けているのはエンジニアないしIT関連職ではなくビジネスサイドとも言えます。
Biz vs Dev の溝はますます深くなるんじゃないかな。両者のやり取りを円滑に進行できる能力を持った人間のポジションがもっと確立されても良いような気がします。今の私です。